台風・悪天候で飛行機が欠航した場合のキャンセル料は?【2026年最新】払い戻し・振替・保険まで解説
更新日:2026年9月1日 公開日:2023年8月25日
【結論】台風などの悪天候で航空会社が欠航を決定した場合、キャンセル料は原則かからず全額払い戻しまたは振替便への変更が可能です。一方、欠航決定前に自己判断でキャンセルすると規定のキャンセル料が発生するため、手続きの流れや保険の補償範囲を事前に確認しておきましょう。
飛行機での旅行を予定していたにもかかわらず、台風による欠航に見舞われることがあるかもしれません。このとき、キャンセル料が発生するか気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、台風で飛行機が欠航した際のキャンセル料に関する情報をまとめています。そのほか、手続きの方法や欠航になる基準についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
台風で飛行機が欠航!キャンセル料は?
台風の発生や悪天候の影響で飛行機が欠航する場合にキャンセル料が発生しないのは「航空会社により運航に影響が見込まれると事前発表された便」もしくは「欠航が決定した便」です。一方、事前発表されていない・欠航が決まっていない段階で自己判断により予約を取り消す場合は、航空会社の規定に沿ったキャンセル料が発生することがあります 。どのような場合にキャンセル料がかかるのか、詳しく見ていきましょう。
航空会社による決定はキャンセル料が発生しない
台風の発生や悪天候により航空会社が運航に影響が見込まれると発表した場合、もしくは欠航を決めた場合は、キャンセル料なしで全額払い戻しや振替便の手続きが可能です。JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)などの大手航空会社はもちろん、スカイマークやソラシドエアなどMCC(ミドルコストキャリア/中堅航空会社)の航空会社でも同様の対応を行っています。払い戻しや振替便の手続きは、各航空会社の公式サイト、コールセンター、空港カウンターなどで対応可能です。ただし、 旅行代理店や航空券予約サイトを通じて購入した場合は、対応窓口が異なることがある ため、購入先が定める手続き方法を速やかに確認してください。
自己判断の場合は規定に沿ったキャンセル料が発生する
台風や悪天候の影響が懸念されるものの、航空会社が事前発表をしていない・欠航を決定していない段階で自己判断でキャンセルをする場合は、 運賃規則に基づいたキャンセル料が発生 します。JALやANAなどの大手航空会社では、チケットの種類によって払い戻しの可否や手数料が異なり、それ以外の航空会社やLCC(格安航空会社)では一部の運賃が払い戻し不可となっている場合もあるため、予約時に把握しておきましょう。
旅行代理店で購入した航空券のキャンセル料は?
台風や悪天候の影響でキャンセルを余儀なくされた場合、 旅行代理店を通じて購入した航空券は、払い戻しや振替便の手続きを旅行代理店で行う必要があります 。営業時間外で旅行代理店と連絡がつかない場合には、直接航空会社に連絡、もしくは空港内のカウンターで相談してください。多くの旅行代理店では、航空会社の方針に従って払い戻しや変更を受け付けています。また、ツアーパッケージとして購入した航空券も同様に、キャンセル料等はかからず、前もって支払った旅行代金全額が返金されるケースが大半です。なお、航空券とあわせて宿泊施設やレンタカーなど、その他のサービスを申し込んでいる場合、キャンセルの連絡を自身で行わなければならない旅行会社もあります。事前に契約内容を確認しつつ、欠航が決まったら購入先の旅行代理店に問い合わせ、対応方法を確認しましょう。
飛行機が台風で欠航になったときの手続き
台風など悪天候の影響を受け、航空券をキャンセルする場合は迅速な対応が重要になります。また、状況によっては宿泊や移動のための追加手配が必要になることもあるため、適切な対応を知っておきましょう。
ステップ1:航空会社への連絡
払い戻しや振替便の手続きを進める際は、航空会社への連絡を迅速に行いましょう。電話や空港カウンターは問い合わせで混雑する ため、待ち時間が短いオンライン手続きの方がスムーズに進められる可能性があります。
・オンライン(公式サイト・アプリ)
多くの航空会社では、公式サイトによる手続きを推奨しているようです。アクセスが集中するとつながりにくい場合がある ため、エラーが発生したら時間をおいて試しましょう。
・電話(コールセンター)
公式サイトでの変更や払い戻しができない一部の割引運賃や特殊なチケットは、航空会社のコールセンターで手続きを行います。公式サイトにはコミュニケーターへの接続目安時間が表示されているので、待ち時間がどのくらいかをあらかじめ確認できます。
・空港カウンター
スタッフと話しながら直接手続きを行いたい場合は、空港カウンターでも対応可能です。ミスなく安心して手続きを進められますが、欠航決定直後は特に待ち時間が長くなる ことが予想されるため、ほかの方法を優先させるのがよいでしょう。
ステップ2:払い戻し手続き
払い戻しに必要なものは、一般的に以下のうちいずれかです。
- ・予約番号(航空券の確認に必要)
- ・航空券番号(eチケット控えに記載)
- ・支払いに使用したクレジットカード
主な窓口はオンライン、電話、空港カウンターです。それぞれの案内に従って手続きを進めてください。払い戻しの手続きは、購入した方法によって異なります 。また、払い戻しの申請期限と、支払われるまでの期間は支払い方法や航空会社によって違いがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。例えば、ANA・JALの国内線は予約便出発予定日から30日以内です。
ステップ3:振替便手続き
振替便を希望する場合、席の確保は基本的に先着順になります。そのため、早めの対応を心がけましょう。振替便の手続きにおいても、窓口はオンライン、電話、空港カウンターの3つがあります。
・オンライン(公式サイト・アプリ)
24時間対応しているため、いつでも手続きが可能です。希望する便の空席状況を確認したらそのまま予約変更ができます。
・電話(コールセンター)
オンラインで変更できない場合や不明点がある場合に利用するのがよいでしょう。ただし悪天候時にはつながるまでに時間がかかることがあります。
・空港カウンター
直接手続きを行いたい場合に利用するのがよいでしょう。ただし 混雑時には待ち時間が発生する ため、ほかの方法を優先する方がスムーズに手続きを進められます。万が一、希望する振替便が満席の場合には、キャンセル待ちの手続きが必要です。
ステップ4:宿泊施設や移動手段などの追加手配やキャンセル
払い戻しや振替便を手配したことにより、宿泊延長や施設へのキャンセル、移動などが必要になる場合もありますが、航空会社は「不可抗力な理由で欠航する場合は、旅行者が負担」「システム障害など航空会社都合の場合は、航空会社が負担」と定めています。そのため、追加で発生するホテル代や交通費は基本的に自己負担です。必要に応じて自分で宿泊施設や移動手段を手配しましょう。また、滞在先でのスケジュール変更に伴うキャンセル料(アクティビティやレンタカーなど)も自己負担となる可能性がある ため、事前にキャンセル規定を確認しておくと安心です。旅行を計画する際は、悪天候時の影響も想定し、柔軟に対応できるよう準備しておきましょう。
ステップ5:欠航証明書・遅延証明書の取得
欠航証明書や遅延証明書は、飛行機が欠航または大幅に遅延したことを証明する書類です。
勤務先への遅延報告や、旅行保険の請求手続き、ホテルや交通機関のキャンセル料請求の際に必要であれば取得しておくのがよいでしょう。取得するには航空会社の公式サイトから発行するのが一般的です。空港カウンターでも発行可能ですが、混雑が予想されるため、オンラインで取得するほうがスムーズです。
台風が接近!飛行機が欠航するかの確認方法
台風などの影響で飛行機の運航が懸念される場合、各航空会社もしくは空港の公式サイトで随時更新される欠航や遅延情報を確認しましょう。JALやANAなどの大手航空会社は台風の進路が不確実な場合、前日~当日に欠航が決定されることがほとんど。そこから払い戻しや振替便手続きの案内も発表します。また、ソラシドエアやスカイマークなどの各航空会社も大手と同様の対応をとることが多いようです。
運航情報は公式サイトのほか、登録したメールアドレスやSMSへも通知されます。空港の発着案内でも確認できますが、混雑を避けるためにも事前にオンラインでチェックし、どう対応するかを早めに検討しましょう。
台風で飛行機が欠航する基準とは?
飛行機が台風で欠航となる基準は明確には定められていません。あくまで目安ですが 横風の影響が大きく、一般的に15~20m/秒を超えると運航に支障が出る といわれています。欠航は各航空会社が天候や滑走路の状況、風速などを総合的に判断して決定するものです。国土交通省が四半期ごとに公開している「特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開」によると、2025年度の主要10社を対象とした欠航率は以下の通り。
2025年4月~2026年3月までの欠航率
| 航空会社 | 2025年 4~6月 |
2025年 7~9月 |
2025年 10~12月 |
2026年 1~3月 |
|---|---|---|---|---|
| JAL/日本航空 | 0.92% | 1.73% | 1.51% | 2.32% |
| ANA/全日本空輸 | 0.55% | 1.01% | 1.40% | 2.00% |
| ADO/AIR DO | 0.60% | 1.24% | 4.12% | 2.00% |
| SNJ/ソラシド・エア | 0.52% | 1.07% | 0.43% | 0.53% |
| SKY/スカイマーク | 0.44% | 0.87% | 0.68% | 0.61% |
| JJP/ジェットスタージャパン | 0.41% | 0.60% | 0.97% | 1.96% |
| APJ/ピーチ・アビエーション | 0.18% | 0.56% | 0.64% | 0.76% |
| JTA/ 日本トランスオーシャン航空 |
0.56% | 1.00% | 0.79% | 0.46% |
| SFJ/スターフライヤー | 0.35% | 0.56% | 0.02% | 0.04% |
| SJO/スプリングジャパン | 0.64% | 4.23% | 0.52% | 0.00% |
| 全体 | 0.64% | 1.19% | 1.31% | 1.77% |
※対象の航空会社はJAL、ANA、AIR DO、ソラシド・エア、スカイマーク、ジェットスタージャパン、ピーチ・アビエーション、日本トランスオーシャン航空、スターフライヤー、スプリングジャパンの10社。
この調査では欠航となった理由も集計されており、悪天候以外にも機材故障や機材繰りなどの理由により欠航となった便も含まれた数値になっています。時期によって割合は異なりますが、悪天候によって欠航になった便は上記よりもさらに少ないです。
台風時の欠航は安全を最優先に判断されるため、最新の運航情報を確認しておきましょう。
台風でも欠航しない場合も
飛行ルートに台風が存在する場合は離陸さえしてしまえば、予定通りに運航することも珍しくありません。別のルートで飛んだり、高度を変えたりして台風を避けられるため、運航に影響しないケースが多いようです。離着陸する空港を台風が直撃するような状況でも、遅延するだけで欠航しないケースもあります。特に便数が限られる国際線の場合は、横風が強く明らかに離陸できない場合を除き、欠航にならないように調整して運航する傾向にあります。また、俗に「台風の目」と呼ばれる台風中心部は風が止み非常に静かなことから、この隙を狙って飛行機を離着陸させられると言われることもありますが、中心部に入るには最も危険な「壁雲」を突破する必要があるうえ、目自体も高速で移動するため、実際にこれを狙った運航が行われることはありません。
雪・強風・大雨など台風以外の悪天候による欠航は?
台風でなくても、雪・強風・大雨といった悪天候で飛行機が遅延・欠航することはあります。ただし航空会社はいきなり欠航にするのではなく、天候ごとにさまざまな対応を取りながら、できるだけ運航できるように対応しています。
雪の影響と対応
雪のときは、翼に付いた雪や氷を落とす除氷・防氷作業が行われます。飛行機は機体に少しでも雪が付着すると揚力に影響するため、降雪時には薬剤による予防や雪落としの作業が欠かせません。作業には15~20分ほどかかり、混雑時は順番待ちや、薬剤の効果切れによるやり直しも発生します。さらに滑走路の積雪・凍結や除雪作業も重なるため、 雪の日は遅延が積み重なりやすく、状況次第で欠航となるケースもある ようです。
強風の影響と対応
強風のときに問題となるのは、風の強さよりも「向き」です。正面からの向かい風なら多少強くても対応しやすい一方、 真横から吹く横風は機体が流されやすく、機種ごとの制限値を超えると着陸できません 。その場合はいったん上昇し直すゴーアラウンド(着陸のやり直し)を行い、回復の見込みがなければ別の空港へ着陸するダイバートや引き返しとなります。「出発はできたのに、風で目的地に着けない」ということも起こり得るのです。
大雨の影響と対応
大雨のときは雨そのものより、視界の悪化と滑走路のコンディションが問題になります。決められた高度で滑走路や進入灯が見えなければ着陸をやり直しますが、ILS(計器着陸装置)という電波で機体を誘導する仕組みがあり、対応した空港・機材・パイロットが揃えば、視界が悪くても着陸できるケースは少なくありません。ただし 視程が基準を下回れば進入できず、滑走路に水がたまればスリップの危険も高まるため、無理はせず欠航・遅延と判断 されます。
FAQ
Q1. 台風で飛行機が欠航したらキャンセル料はかかる?
航空会社が欠航を決定した場合、キャンセル料は原則かかりません。全額払い戻しまたは振替便への変更ができます。ただし、 欠航決定前に自己判断でキャンセルした場合は、航空会社の規定に従ったキャンセル料が発生します 。
Q2. LCCが台風で欠航した場合はキャンセル料はかかる?
LCCも航空会社都合の欠航であればキャンセル料はかかりません。ただし、 LCCには自己都合キャンセルの場合に払い戻し不可となるプランもあるため注意 が必要です。また、振替便の設定がない航空会社もあるため、事前に利用する会社のルールを確認してください。
Q3. 台風による飛行機の欠航は旅行キャンセル保険で補償される?
航空会社が払い戻し対応をする場合、旅行キャンセル保険の補償対象外となるケースがほとんどです。ただし、ホテルのキャンセル料やその他の交通費は補償対象になる場合があります。契約内容を確認してください。
Q4. クレジットカードに付帯する国内旅行保険は欠航についての補償はついている?
カードの種類によります。JCBカードの航空機遅延保険では客室料・食事代が、三井住友カードプラチナでは出航予定時刻から4時間以内に代替便に搭乗できなかった場合に食事代などが補償される場合があります(カードの種類によって内容は異なる)。詳細は各カード公式サイトをご確認ください。
Q5. 台風での欠航が決まるのはいつ?事前に知ることはできる?
JAL・ANAなど大手航空会社は安全確保のためにギリギリまで運航を模索します。そのため台風の進路が不確実な場合、前日から当日に決定されることがほとんどです。各社公式サイトや登録メールで随時更新される運航情報を確認してください。
まとめ
台風による飛行機の欠航は航空会社の判断や運航基準によって決定され、払い戻しや振替便の対応も各社で異なります。欠航時の手続きや補償内容を事前に知っておくことで、急な変更にも落ち着いて対応できるでしょう。また、旅行キャンセル保険やクレジットカードに付帯する保険で補償が適用されるケースもあるため、契約内容を確認し、必要に応じて加入を検討するのも一つの方法です。最新の運航情報をこまめにチェックし、柔軟に対応できるよう準備しておきましょう。
参考・出典
- ANA|悪天候や機材故障などによる変更/払い戻し(国内線)
- 国土交通省|令和7年度国内輸送実績(最終更新日:令和8年7月28日)
- 国土交通省|特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年4月~6月)
- 国土交通省|特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年7月~9月)
- 国土交通省|特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開(令和7年10月~12月)
- 国土交通省|特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開(令和8年1月~3月)
- JCB|国内・海外航空機遅延保険
- 三井住友カード|飛行機が遅延したら補償される?クレジットカード付帯の航空機遅延保険について解説
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